忘年会のビンゴ大会:15分でできる準備と景品アイデア

会社の忘年会には、会場の全員が同じことを同時にする瞬間がひとつ必要です。あいさつではそうはなりませんし、カラオケは度胸のある人しか盛り上がれません。ビンゴならできます。子ども会、学校のお楽しみ会、親戚の集まり。誰もが一度はやったことがあるのに、最後にビンゴカードを手にしたのがいつだったか思い出せない人がほとんどです。同僚の前にカードとペンを置けば、数字が二つ読み上げられる頃には、経理の人が営業のカードをのぞき込んでいます。

このガイドは、今年の幹事を任された人のためのものです。たいていは本来の仕事と並行しての準備でしょう。ビンゴの準備は15分ほど、誰にも特別なスキルはいらず、10人でも200人でも同じように盛り上がります。

忘年会でビンゴが盛り上がる理由

  • ルール説明がいらない。 ビンゴは、どの世代もどの部署も知っている数少ないゲームです。「縦・横・斜めのどれか一列がそろったらビンゴ」で説明は終わりです。
  • 全員が同時に参加できる。 ステージに上がることも、歌うことも、クイズに答えることもありません。おとなしい人も、にぎやかな人と同じだけ楽しめます。
  • 誰でも勝てる。 忘年会のクイズ大会は、毎年同じ物知りチームが優勝しがちです。ビンゴなら先週入った新人も社長も確率は同じ。新人が目玉景品を当てると、会場はいちばん沸きます。
  • 席を越えて交流が生まれる。 部署をまぜた席にして、隣同士でカードを確認し合ってもらいましょう。ゲームが進む頃には、オンライン会議でしか話したことのない同僚同士が「42はもう出た?」と言い合っています。
  • 宴会の流れを邪魔しない。 料理と歓談の合間に20〜30分あれば十分で、宴会全体を乗っ取ることはありません。
  • ほとんどお金がかからない。 紙とスクリーン、あとは景品だけです。

懐かしさこそが醍醐味

ビンゴは、あなたの会社のどんな伝統よりも古いゲームです。16世紀のイタリアの富くじが起源で、その後何世紀もかけて教会のホールや公民館、世界中の家庭の食卓に広がりました。多くの人は、四半期報告という言葉を知るずっと前、子どもの頃に覚えています。

だからこそ、会社の宴会でこれほど盛り上がるのです。読み上げられる数字、カードの上で止まるペン、誰かが「リーチ!」と立ち上がった瞬間に静まり返る会場。一気に子どもの頃に戻ります。一日中エクセルに向かっていた大人が、会社のみんなの前で「ビンゴ!」と叫び、年明けになってもその話をしています。

15分でできる準備

  1. 数字か、言葉か、両方か。 1〜75の数字を使う定番のビンゴなら準備はいりません。社内ネタの単語ビンゴは書き出すのに10分ほどかかりますが、あとは宴会中ずっと勝手に進み、いちばん笑いが取れます(後述)。
  2. 一人一枚、予備を数枚印刷する。 無料のビンゴカード作成ツールで作れます。背景は「忘年会」やクリスマスのデザインを選び、オフィスのプリンターのインクを節約したいなら白黒を選択、1ページに2枚か4枚で印刷しましょう。会社のロゴを入れたい場合はアップロードすれば、各カードの真ん中のマスに印刷されます。
  3. 数字を大画面に映す。 テレビやプロジェクターにつないだノートパソコンでバーチャルビンゴマシンを開きます。出たばかりの玉と、これまでに出た数字の一覧が全員に見えるので、もめごとが起きません。
  4. 読み上げ役を決める。 声の通る人なら誰でも大丈夫。社長や部長に読み上げてもらうのは定番で、今日ばかりは上司が働く姿に会場が盛り上がります。
  5. 景品の渡し方を決める。 日本のビンゴ大会では、ビンゴになった人から順番に前に出て、景品を選んでいくのが定番です。参加者の3割から半分くらいに景品が行き渡るまで続けると、20〜30分ほどで終わります。リーチになった人に立ってもらうと、会場の緊張感が一気に高まります。
  6. ペンを配って始める。 ペンは何でも構いません。会議から直行してくる人のために、予備を何本か用意しておきましょう。

社内ネタで遊ぶ単語ビンゴ

単語ビンゴは数字のビンゴとは遊び方が違い、誰も何も読み上げません。各マスには宴会中に起こりそうなことが書いてあり、それが実際に起きたら印をつけます。面白さの源は、マスに書くのが自分たちの同僚や社内ネタだということです。

宴会の最初に単語ビンゴのカードを配り、食事やあいさつ、数字のビンゴ大会と並行して、一晩中そっと続けてもらいましょう。最初に一列そろった人がカードを幹事のところに持ってきて、同じテーブルの人が「本当に起きた」と証言します。単語ビンゴでカードを埋めるには24個の項目が必要で、項目はカードごとに違うマスに配置されるので、全員が同時に一列そろうことはありません。30〜50個用意すれば、カードに書かれている項目そのものも人によって変わります。

最初のネタの例:

  • 田中さんがカラオケを歌う
  • 誰かが予算の話をする
  • 誰かがAIの話をする
  • 誰かが「シナジー」と言う
  • 部長のあいさつが5分を超える
  • グラスが割れる
  • プレゼント交換で靴下が当たる
  • 誰かが仕事のメールをチェックする
  • 来期の目標の話が出る
  • 手作りのお菓子の差し入れ
  • 集合写真を撮り直す
  • 誰かが「持ち帰って検討します」と言う
  • 二次会の話が出る
  • 誰かが去年の忘年会の話をする

「田中さんがカラオケを歌う」は、毎回必ず歌う人か、「絶対に歌わない」と宣言している人に向いています。ただし、ちょっとしたプレッシャーも笑って楽しめる人の場合に限ります。あとは、自分たちの会社でしか通じないネタを足してください。ほかのアイデアは、会議やチームイベントで使えるバズワードビンゴの記事で紹介しています。

同僚に本当に喜ばれる景品

景品は小さめのものをたくさん用意するのがコツです。楽しいのは当たること自体で、景品の値段ではありません。数が多ければ当たる人も増えます。どの職場でも喜ばれるアイデア:

  • 重役出勤券。 月曜日に10時出社してよい券は、どの職場でもいちばん欲しがられる景品です。事前に上司の了承を取っておきましょう。
  • 一か月間、好きな席に座れる券。
  • 部長が一週間コーヒーを入れてくれる券。
  • ギフトカード。 カフェや映画館、書店、オフィス近くのランチの店などで使えるもの。
  • 年末のお楽しみ: チョコレートの詰め合わせ、お菓子のセット、当たった人のチームで分けられるお菓子のかご。
  • 会社のオリジナルグッズ。 ストレスボールではなく、ちゃんと着たくなるパーカーを。
  • 持ち回りトロフィー。 いちばん派手な金色のトロフィーを買って「ビンゴ王」と書き、翌年の優勝者に引き継ぎます。一年で立派な伝統になります。
  • 寄付。 当たった人が選んだ団体への寄付。

最後まで残る目玉景品には、和牛やカニ、ちょっといい家電など、会場がどよめくものを一つ用意しておくと盛り上がります。

宴会の流れのどこでやるか

2〜4時間の忘年会なら、こんな流れがシンプルです。

  1. 開会のあいさつと乾杯。
  2. 食事と歓談。 最初の30分はゆっくり食べてもらいます。
  3. 社長・部長のあいさつ。 短めに。
  4. プレゼント交換。
  5. ビンゴ大会。 目玉景品は最後まで残しておきます。
  6. 締めのあいさつと一本締め。 そのまま二次会へ。

ビンゴ大会を締めの直前に置くと、全員がまだ会場にいて、目玉景品を手にした人の笑顔で宴会がいちばん盛り上がったところで終われます。

リモート参加の社員も一緒に遊べる

一日か二日前にカードをPDFで全員に送り、在宅の人に自宅で印刷してもらいましょう。オンライン会議でビンゴマシンの画面を共有すれば、出た玉と数字の一覧が全員の画面に映るので、自宅の人も会場の人とまったく同じゲームに参加できます。ほかのアイデアはリモートチームのためのビンゴの記事で紹介しています。

ビンゴと相性のいい忘年会の余興

  • プレゼント交換。 予算を決めておきましょう。
  • 仮装やクリスマスセーターのコンテスト。 優勝は拍手の大きさで決めます。
  • クッキーやお菓子の家のデコレーション対決。 チーム対抗で。
  • ビンゴの合間の短いクイズ。
  • 小道具を置いたフォトスポット。
  • カラオケ。 ゲームが終わってから、度胸のある人向けに。